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ウィズコロナで注目を集める建設業のDX

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1.DXとは

DXとは「Digital Transformation」の略称で、直訳すると「デジタル変換」という意味です。具体的には、社会・企業をデジタル技術で変革する概念を指します。

昨今の急激な市場や顧客変化の対策として、クラウドやモビリティなどのIT技術を駆使して、オンライン・オフライン両方のハイブリッド型として顧客に価値を提供することを意味し、このDXを建設業でも行うことを「建設DX」と言います。

2.建設業のDXの流れ

ここでは、建設業のDXの流れと、建設DXが注目される背景と目的を解説します。

建設業が抱える職人の高齢化や日本全体でも少子高齢化が進むなか、建設業が事業を維持しつつ人手不足の解消を図るためには、ビジネスモデルを根本的に見つめ直し、改革することが必要です。

また、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、建設業でもテレワーク・オンライン会議といった非接触・リモート型の働き方への転換が求められています。

言い換えると、オンライン対応していないビジネスモデルの企業は淘汰される傾向にあり、外部環境に合わせたビジネスモデルに変えなければならない状況にあるのです。

そこで、建設業においては、建設生産プロセスをアップデートすることが求められています。このような背景から、情報やデータ、デジタル技術を活用した建設DXが期待されているのです。

建設業関連がウィズコロナ時代で生き残るためには、DXを通じて、これまでのビジネスモデルのあり方を見直し、柔軟な変化を受け入れていくことが重要だと言えるでしょう。

3.DXで解決できる建設業の課題

DXによって解決が期待される建設業の課題として以下が挙げられます。

・働き方改革関連法の適応
・高齢化と人材不足
・2025年の崖問題

働き方改革関連法の適応

2024年4月から働き方改革の一環として、建設業における時間外労働に上限が設けられるようになります。国土交通省の発表によれば、建設業は実労働時間が多い業種となっていて、長時間労働をどう是正するかがポイントです。このような状況において、DXによって業務の効率化を図ることで、働き方改革に適応することが可能です。

高齢化と人材不足

建設業は従事者の高齢化と人材不足が課題です。DXによって業務を効率化することで、少ない人材でも成果につなげられます。また、高齢になった従業員の技術をAIによって分析することで、継承していくことも可能です。

2025年の崖問題

2025年の崖問題とは、経済産業省が2018年に発表したレポートのなかで使用した言葉です。2025年の崖問題では、2025年にITシステムの老朽化やエンジニアが不足することで、海外企業との競争力がなくなり大きな損失が生まれることが予測されています。DXに早期に取り組むことで、2025年の崖問題解消につながります。

4.DXで建設業はどう進化する?

建設DXを実現した場合、どのようなことが可能になり、どう進化するのでしょうか。結論からいうと「ICT建機による施工や管理」「BIM/CIM活用で生産プロセスの効率化や高度化」「対面主義にとらわれない働き方」の3つが挙げられます。

建設現場におけるICT活用方法としては「ICT重機による方面整形」「ドローンによる施工前の測量」「3次元データによる施工計画や検査」などがあります。

インターネット・GPS・無線LANなどから得た電子情報を利用することで、安全性や品質の確保ができる他、効率的な施工により、生産性向上が期待できるでしょう。

BIM/CIMを活用することで、事前に施工過程をチェックすることができ、不具合・危険箇所を早期発見し、手戻りのない安全な施工を実現します。

また、新型コロナウイルスの感染予防対策として、建設現場・事務所・休憩場所などで3蜜を回避しながら現場の機能を確保するため、5Gといった基幹テクノロジー・情報通信機器の活用が必要です。

5GやAIロボットなどを活用することにより、従来現場で行っていた施工状況・指定材料チェックといった作業を遠隔地にある事務所や自宅から行うことができるため、3密の回避・事故のリスク減少・現場の安全性や生産性の向上が期待できます。

5.建設業のDXの課題とは

建設業でDXを進める上での課題は、ビジネスモデルそのものの課題です。

建設領域と新領域では異なり、建設におけるビジネスモデルの課題として「分断」が挙げられます。企画・設計・施工・管理といったバリューチェーンも分類されており、各企業が領域ごとに働き、縦の階層にも分かれています。

製造業のDXでは、トータルで考えて作業を分析し、より良いやり方を組み立てます。建設業ではなかなか実現が難しいかもしれませんが、この問題を解決しないと大きな飛躍は期待できません。

また、新領域での課題としては事業の拡大方法の問題が挙げられます。建設業はモノ作りの専門家なので、ユーザー一人ひとりの気持ちに寄り添うということはあまりなかったかもしれません。しかし、事業を拡大するためには、こうした感覚を持っていることが重要になるでしょう。

さらには、スタッフのIT習熟度も異なるため、新規システムを普及させていくこと自体が困難なので、多くの現場に普及させること自体も課題です。


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6.建設業のDXを進めるステップ

建設業においてDXを進めるステップとして以下が挙げられます。

・現場の課題を理解する
・DXの導入体制を整える

現場の課題を理解する

建設業でDXを進めるためには、現場の課題を理解することが大切です。先述のとおり、建設業では現場の労働時間の是正や人手不足の解消が求められています。そのため、現場がどういった課題を抱えているかを理解して、その課題解消につながる方法でDXを進めていきましょう。

DXの導入体制を整える

DXを進めていくうえでは、DX導入体制を整える必要があります。そのためには、デジタル技術についての知識やスキルを持った人材から成るチームを発足させましょう。そして、このチームを中心にDXを推進していきます。

7.まとめ

人工知能の進化といった先端技術の進歩は目覚ましいものがありますが、建設業でも新しい技術の導入が進んでいます。

あさかわシステムズでは、建設業の業務改善に役立つツールの開発を行っており、建設業向けシステムや業務効率化システムに関する資料を用意しております。
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【関連記事】
建設業でDXが進まない理由と実現する方法について解説

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