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建設業界も女性が働ける体制になり始めている!起きている変化とは?

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女性専用の設備や制度の導入、テレワークや在宅勤務など、建設業界も女性が働きやすい職場環境へと変わり始めています。

ここでは、建設業に女性が少ない理由や女性が活かせる強み、環境変化や今後の展望について解説します。

建設業に女性が少ない理由

建設業に女性が少ないのは、女性を受け入れる環境が整備されていなかったことが大きな要因です。具体的には、次のような点が挙げられます。

・女性専用の待機所、トイレ、ロッカーなどがない
建設業の現場は長時間勤務が常態化してきました。それにもかかわらっず、現場に女性専用の待機所やトイレ、ロッカーなどの設備がないことは、女性にとって働きにくいため、建設業に女性が少ないひとつの原因となっています。

・「女性は現場での仕事は無理」という意識がある
現場のベテラン職人の中には「女性にはこの仕事は無理だ」と決めつけている人も少なからずいるということがあります。現場の男性が持つこうした意識によって、女性が働きづらい環境になっていることも少なくありません。

・産休・育休制度が完備されていない
建設業で働く女性の場合、妊娠・出産によって現場復帰が難しくなることがあります。特に大きな原因は、産休・育休制度が十分でない企業もあることです。

・女性をどのように扱えばいいのか理解していない
長らく男性が大多数を占めてきた建設業の現場では、女性をどのように扱えばいいのか周囲が理解していないことも多いです。そのため、女性の受け入れ体制ができておらず、女性が働きにくい環境となってしまっています。

上記のように、女性の受け入れ体制が整っていないことが、建設業に女性が少ない理由として挙げられます。男性優位に偏った現場だと、どうしても多様性や柔軟性が失われてしまうので注意が必要です。

2.建設業で女性が活かせる強み

あえて女性が少ない建設業に飛び込む女性は「将来〇〇の建築に携わりたい」「建設業の環境を変えていきたい」「もっと女性目線が活かされる現場にしたい」など、明確な目標を持っている可能性が高いです。また、強い意思も持っています。

出産して子育てをしながら働く女性は「どうすればより効率よく作業できるか」「どうやったらもっと早く仕事が終わるか」といった作業効率を考えながら仕事をしています。建設業に女性が増えれば、男性とは違った目線から、作業の効率化を図ることが可能です。

建設業で女性が活かせる強みには、次のようなものがあります。

・コミュニケーション能力の高さ
一般的に、女性はコミュニケーション能力が高い人が多いです。そのため、クライアントとのコミュニケーションをスムーズに進めることも可能でしょう。コミュニケーションがうまくいくと、新規クライアント獲得につながることも少なくありません。

・作業の効率化
ワーキングマザーは、仕事と家庭の両立に迫られますから、作業効率化への意識が非常に高いです。そのため、現場の作業効率化を推進できる可能性が高くなります。作業効率化を図ることができれば、社員一人ひとりの生産性向上にもつながり、ひいては会社の利益につながります。

・男性にはない視点
女性は男性にはない視点、異なる視点から物事を捉えることができるので、例えば新たな商品開発やサービス開発においても、多様性が活かせます。

建設業界は現状男性が多い現場だからこそ、女性の強みを存分に活かせるシーンもたくさんあります。また、女性が増えることにより、作業効率化や新規クライアント獲得、新しい商品やサービスの開発など、様々な効果を生み出すことが可能です。

3.女性が働きやすい環境にするための変化の例

平成26年に国土交通省と建設5団体は「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」を発表しました。また、建設業を女性が働きやすい環境にするために、厚生労働省は「建設労働者保育助成金」という助成金制度を設けています。

その他、土木技術者女性の会や、日本造園建設業協会女性活躍推進部会など建設業で女性活躍を推進する団体も結成されているのです。

このような制度・団体の活動もあり、多くの企業が職場環境の改善に着手しており、具体的には次のような変化が見られます。

・女性専用トイレができた
これまでの現場の仮設トイレは男女共用でした。そのためか、トイレを利用したくても避けていた女性も多かったようです。しかし、現在では女性専用トイレがある現場も増えています。

・ベビーシッター補助
例えば、大手ゼネコンではベビーシッター補助が出たり、看護休暇などの制度が設けられたりしています。中小企業などでは普及はまだこれからというところですが、大手でこのような動きが広がっていることから、いずれ追随の可能性があると言えるでしょう。

必ずしも全国に普及しているわけではなく、改良の余地はまだまだありますが、従来に比べれば大きな変化であることはたしかです。また、テレワークや在宅勤務を推進している企業もあり、女性が働きやすい環境が整えられつつあります。

4.これからの建設業の男女比の展望

国土交通省は、2015年に「建設業における女性の活躍推進に関する取組実態調査」を行っています。その調査結果によると、女性の就業者比率は以下の通りです。

  • 技術者:4.5%
  • 技能者:4.2%
  • 事務系:37.6%
  • 上記以外の職種:13.3%
  • 管理職:2.5%

このように、事務系以外の技術者、技能者は全体の5%にも満たない状況です。そこで、業界団体では、2014年から5年間で女性の技術系社員を倍、10年間で10%程度引き上げる目標を掲げています。

まとめ

建設業発展のためにも女性の活躍は重要です。女性専用トイレや休暇制度の整備など、以前に比べると建設業も女性が働きやすい環境へと変わってきています。また、テレワークや在宅勤務を導入する企業の動きも前進傾向です。

こうした環境整備は、現在のところまだまだ大手企業中心の動きであり、全国的に、また建設業全体に普及していると言えるようになるには時間がかかるかもしれません。しかし、こうした動きは、今後中小企業にも、そして全国にも広がっていくことでしょう。建設業界を変化させ、活性化させていくためにも、多様性を受け入れる一環として女性も働きやすい環境作りを積極的に行うことが重要です。

 
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