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建設キャリアアップシステム(CCUS)について知っておくべきこととは

建設キャリアアップシステム(CCUS)について知っておくべきこととは
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建設キャリアアップシステム(CCUS)は、今後の建設現場で不可欠なシステム。技能者の処遇改善のほか、多くのメリットがあるシステムです。この記事では、CCUSの概要やメリット、利用方法についてご紹介します。

1.建設キャリアアップシステム(CCUS)とは

CCUS(Construction Career Up System)とも呼ばれる建設キャリアアップシステムは、建設業務に携わる技能者の適正評価に利用される仕組みです。国土交通省が推進している同システムは、おもに以下の情報の登録及び蓄積を行います。

・技能者の資格情報
・社会保険の加入状況
・現場の就業履歴

これらの情報を元に、それぞれの技能者のレベル分けや適正な評価へ役立てることが可能。また、国土交通省は令和5年度からあらゆる工事でCCUSを完全実施するという施策を打ち出しており、今後ますます移行に向けた動きが活発化することが予想されます。

そもそも建設キャリアアップシステムは、一体どういう目的で実施されているのでしょうか。以下3つのポイントから見ていきましょう。

1.技能者のスキルや経歴を可視化
2.環境整備による今後の技能者確保
3.事業者側の業務効率化

技能者の適正な評価がおこなわれ、処遇が改善することで将来的な技能者の育成へも繋がります。さらに全体的なシステム運用を実施することで、例えば事業者側の事務的な作業量も軽減できるでしょう。

2.建設キャリアアップシステム(CCUS)のメリット

建設キャリアアップシステムを普及させるメリットには、大きく分けて2つのポイントがあります。

・技能者の処遇を改善
・現場管理における効率化

CCUSでは「キャリアアップカード」と呼ばれるカードを、技能者それぞれが所持。このカードは、就業日数や保有資格などの評価基準を元に、4段階のレベルに応じて色分けされているのが特徴です。

例えば、レベル1では「初級技能者」として扱われますが、レベル4では「高度なマネジメント能力を有する技能者」として扱われます。そのため、カードの色によって、技能者のスキルや経験を雇用主が客観的に把握できるメリットがあるのです。

適正な評価をしてもらったうえで雇用関係を結ぶことで、技能者自身の処遇も改善されることが期待できるでしょう。

また、現場管理における業務の効率化も、CUSSを実施するもうひとつのメリット。これまで一定の時間を要していた以下の業務も、CCUSの実施によって効率化できるでしょう。

・社会保険の加入状況等を確認する手間の省略
・作業員名簿や施工体制台帳の作成を合理化
・建退共関係の事務作業を軽減

上記内容からもわかるように、建設キャリアアップシステムの実施には大きなメリットがあるのです。

3.建設キャリアアップシステム(CCUS)の利用方法

建設キャリアアップシステムを利用する具体的な方法は、技能者と事業者別に以下のステップに分けられます。

【技能者の利用手順】
ステップ1.情報の登録
ステップ2.カードの取得
ステップ3.就業履歴の蓄積
ステップ4.経験の可視化

【事業者の利用手順(元請側)】
ステップ1.情報の登録
ステップ2.現場の登録
ステップ3.施工体制の登録
ステップ4.就業履歴の蓄積
ステップ5.経験の可視化

【事業者の利用手順(下請側)】
ステップ1.情報の登録
ステップ2.施工体制の登録
ステップ3.就業履歴の蓄積
ステップ4.経験の可視化

ステップ1の「情報の登録」において、技能者は基本的な本人情報や保有資格などを登録します。一方、事業者側は商号や所在地、建設業許可情報などを登録しなければなりません。

また、元請側事業者のステップ2「現場の登録」では、開設する現場や契約の情報を登録します。さらに、下請側事業者のステップ2「施工体制の登録」では、元請事業者が登録した現場・契約情報に対して、自社に所属する技能者の情報登録を行わなければなりません。

「就業履歴の蓄積」のステップでは、技能者は元請事業者が設置したカードリーダーに「キャリアアップカード」をかざすと、自動的に情報を蓄積できます。カードに蓄積された情報は「経験の可視化」が可能となるため、事業者側と技能者の双方にとって大きなメリットがあるでしょう。

4.まとめ

建設キャリアアップシステム(CCUS)は、これからの建設現場において欠かせない仕組みです。技能者のスキルや経験を可視化させることで、処遇の改善が期待できるでしょう。また、事務作業や書類作成の効率化など多くのメリットがあります。

国土交通省は令和5年度よりCCUSへの完全移行を計画しています。建設現場において必須となる同システムの知識を把握して、今後の業務に活かしていきましょう。

 
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