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【2025年最新版】建設業の勤怠管理システムおすすめ10選比較!

建設業の人手不足が深刻化 するなか、限られた人材で無駄のない勤怠管理を行う重要性が高まっています。正確かつスムーズな勤怠管理を実現できるシステムの導入を、検討している企業の方も多いのではないでしょうか。
今回は、建設業の勤怠管理の課題と必要性、メリットを解説し、おすすめの勤怠管理システム10選もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
建設業向けの勤怠管理システム比較表はこちら!
建設業で注目の勤怠管理システムとは
勤怠管理システムとは、従業員の勤務状況を把握するためのシステムです。
建設業界では、従業員の勤怠管理にタイムカードや手書きの日報が使用されることが多く、集計や管理に多大な労力を要していました。しかし近年、勤怠管理システムの導入が注目を集めています。
勤怠管理システムを導入し、スマートフォンなどの端末で勤怠管理が可能になれば、いつでもどこでも打刻や記録ができ、正確な勤怠状況の把握が可能になります。
また、勤務状況を自動集計できる機能があれば業務効率の向上が期待できます。
建設業の勤怠管理の課題
建設業における勤怠管理では、具体的にどのような課題があるのでしょうか。ここでは、3つの課題について紹介します。
打刻管理の負担がある
1つ目の課題は、従業員の出退勤に関する打刻管理の負担が大きいことです。建設業では、1日に複数の現場で作業することがあるため、日報やタイムカードの時刻を事務担当者が集計する手間が増えやすい傾向にあります。
直行直帰者の勤怠管理が煩雑になりやすい
2つ目の課題は、施工現場からの直行直帰者の勤怠管理が煩雑になりやすいことです。オフィスワークと異なり、建設業では施工現場へ直行し、現場から直帰するケースが多い傾向があります。そのため、出退勤の時間を日報やメモで後日報告させるという会社も少なくありません。
勤務形態や勤務日数が異なる技能者・技術者が大勢いると、管理の手間も増えてしまいます。
不正打刻の対策が必要
3つ目の課題は、従業員の不正打刻への対策が必要なことです。前述の通り、建設業では直行直帰となることが多く、日報やメモでの出退勤管理を実施していると、従業員が正確な出退勤の時間を記入せず不正を働くおそれがあります。
仮にタイムカードによる勤怠管理を行うとしても、代理打刻や不正打刻によって、勤務時間をごまかされる可能性もあるでしょう。
法改正や2024年問題への対応と勤怠管理の必要性
建設業における勤怠管理の必要性が高い理由として、働き方改革に伴う労働安全衛生法の改正や、労働基準法の改正などが関係します。2019年4月、労働安全衛生法の改正によって、事業者は労働者の労働時間の状況を、タイムカードの記録やパソコン等の使用時間の記録をもとに把握することが義務付けられました。
また、2019年4月には、労働基準法の改正によって「時間外労働の上限規制」の適用も開始されています。建設業には5年の猶予期間が設けられていましたが、2024年4月1日より適用されています。そのため、事業者は従業員の時間外労働が「原則月45時間・年360時間」で収まるように管理しなければなりません。
建設業の残業の上限規制に関しての資料はこちら!
建設業が勤怠管理システムを導入するメリット
建設業が勤怠管理システムを導入することで、以下のようなメリットが見込めます。
・自動で勤務状況を集計できる
・勤務時間を正確に把握できる
・勤務実態をリアルタイムで把握できる
・打刻漏れや不正打刻の防止につながる
特に、自動的に勤怠状況を収集できることによって業務負担の軽減につながるのは大きなメリットと言えます。事務員などがExcelデータなどで勤怠情報を手入力している場合、ヒューマンエラーが発生するリスクもあるためです。
また、勤務実態をリアルタイムで把握できるため、時間外労働の管理などにも対応しやすくなるでしょう。
建設業で役立つ勤怠管理システムの機能
続いて、建設業で役立つ勤怠管理システムの具体的な機能を3つ紹介します。
GPS打刻機能
建設業では直行直帰となるケースが多いため、勤怠管理システムのGPS打刻機能を活用することで、不正打刻などを防止する効果があります。GPS打刻機能では、スマートフォンやタブレット端末のGPS機能を使い、打刻したタイミングでの従業員の所在地を正確に把握できるようになります。
そのため、別の場所にいるにもかかわらず、出退勤の時間を偽って報告するという不正を防ぐことが可能です。また、特定の場所のみで打刻できるように設定可能なシステムもあります。従業員が複数いる場合も適切な管理を行えるでしょう。
工数管理・日報機能
勤怠管理システムの工数管理や日報入力の機能を活用することで、労働者ごとの労働時間データを集計し、工事で発生する労務費をスムーズに把握できるようになります。工事現場ごと、及び従業員ごとの労務費データをチェックしておけば、原価管理を効率的に行えるでしょう。
また、勤怠管理システムでは基本的にリアルタイムでデータが反映されるため、進捗度合いを把握しやすいこともポイント。さらに、手書きで作成された日報を事務担当者が手入力するといった手間を省けるため、人的ミスの防止にもつながります。
労働時間の集計機能
労働時間の集計機能により、労働者ごとの時間外労働が上限を超えないように管理しやすくなります。管理者は、それぞれの従業員に関する労働時間をリアルタイムで確認できるので、早期に対策を打てるでしょう。
勤怠管理システムによっては、残業時間が設定した時間数を超えたり、有給休暇を取得できる時期になったりするとアラート表示で通知してくれるものもあり、より適正な労務管理を行えます。
建設業で役立つ勤怠管理システムの料金相場
勤怠管理システムの料金の内訳は、「初期費用」「月額料金」「オプション料金」となっているものが多いです。
・初期費用…クラウド型など、初期費用が無料のプランもあります。ただし初期費用に加えて、初期設定の代行費用や利用方法のレクチャー費用が別途発生することもあります。
・月額料金…登録・利用する従業員数に応じた従量課金制が一般的で、従業員1名あたり100円から500円が相場です。
・オプション料金…たとえばワークフロー機能など、基本機能以外を追加する場合にかかる料金です。
建設業におすすめの勤怠管理システムの選び方
建設業では勤務形態が多岐にわたるため、自社の業務内容や課題に適した勤怠管理システムを選ぶ必要があります。下記にシステムの選び方を紹介していきます。
自社に適した打刻方法か
建設業の勤怠管理では、現場の勤務実態に合わせた打刻方法の選択が不可欠です。以下のような観点から、自社に最適な方法を検討しましょう。
スマホ・タブレットでの打刻
現場に着いたらアプリで出勤打刻、帰りに退勤打刻を行うだけで、いつでもどこでも簡単に勤怠管理ができます。
GPS機能による位置情報の取得
事前に現場の位置情報を登録しておき、その範囲内でなければ打刻できないよう制限をかけられます。
生体認証の活用
ICカードなどと異なり、なりすましが不可能なため、ハイセキュリティな運用が可能です。
必要な機能が搭載されているか
勤怠管理システムには様々な付帯機能がありますが、建設業に役立つ代表的な機能は以下の通りです。自社の課題や目的に合わせて、必要な機能を備えたシステムを選びましょう。
工数管理機能
工数管理機能があれば、作業時間の予実管理や、作業員の配置計画の最適化などが可能になります。
日報管理機能
日報管理機能があれば、日報の作成から提出、承認までをシステム上で完結できます。
工事原価管理機能
工事原価管理機能があれば、勤怠データを自動で原価計算に反映できます。
残業時間や休暇の管理が可能か
建設業は長時間労働が常態化しており、年次有給休暇の取得率が低いという課題があります。働き方改革関連法の施行によって、これらへの対応は企業の重要な責務となっています。
残業時間の可視化とアラート
勤怠管理システムで日々の残業時間を集計することで、部署別・個人別の残業状況をリアルタイムに可視化できます。
有給休暇の取得状況の見える化
同様に、従業員ごとの年次有給休暇の取得状況をシステム上で見える化することで、計画的な休暇取得を促せます。
休暇申請・承認のワークフロー
年次有給休暇をはじめとする休暇の申請から承認までの手続きを、勤怠管理システム上で完結できれば業務の効率化が図れます。
操作しやすいか
勤怠管理システムは現場の従業員から管理部門まで、幅広いメンバーが使用するツールです。導入効果を高めるには「誰もが使いやすいシステム」であることが重要なポイントとなります。
シンプルで直感的なUIデザイン
現場で働く従業員の中にはパソコンやスマホの操作に不慣れな人もいるでしょう。したがって、勤怠管理システムのユーザーインターフェース(UI)は、シンプルで分かりやすいデザインである必要があります。
マルチデバイス対応
現場での利用シーンを想定し、スマホやタブレットといったマルチデバイスへの対応は必須の条件です。統一されたUIデザインのもと、パソコンとモバイル、双方向で最適化された画面が表示されるシステムであることが理想的です。
自社の運用に合わせたカスタマイズ
勤怠管理の運用方法は企業によって異なります。できる限り自社の運用に合わせたカスタマイズが可能なシステムを選ぶことで、無理なく導入できます。
建設業の勤怠管理システムにおすすめの勤怠管理システム10選比較
ここからは、建設業向けの勤怠管理システムをご紹介します。
ジョブカン勤怠管理
出勤管理やシフト管理、休暇の申請管理などを行える勤怠管理システムです。打刻方法が多彩なのが特徴で、ICカード打刻やGPS打刻、LINE打刻などに対応しています。画面上の言語を外国語表示に切り替えられるため、外国人労働者を受け入れている企業でも使い勝手が良いでしょう。
ジンジャー勤怠
出退勤管理や有休管理ができるほか、残業や打刻修正などの申請をスマートフォン・PCで行える「申請承認(ワークフロー)」の機能も備えた勤怠管理システム。操作画面のユーザビリティに優れているうえ、システム導入に際してサポートしてもらえる点も特徴です。
ShiftMAX
クラウド型勤怠管理システムとして基本的な勤怠管理機能を備えているほか、自社のニーズに合わせたカスタマイズ性がある点が特徴です。ICカード打刻やスマートフォン打刻などに対応しているため、自社の業務形態に合わせて選べます。
使えるくらうど勤怠管理for建設業
クラウドシステムでどこからでも日報入力が可能。日報未提出者に関しては催促メールをダイレクトに送信できる機能が備わっています。また、グループウェア機能として設備予約や掲示板機能の利用も可能です。
現場勤怠
作業員の携帯電話をタイムカードとして活用し、勤怠管理を行えるシステムです。建設業の実態に合わせて機能が絞られている ため、初めて勤怠管理システムを導入する場合もスムーズな運用が見込めます。
freee勤怠管理Plus
freee勤怠管理Plusは、会計freeeシリーズでおなじみのフリー株式会社が提供するクラウド型の勤怠管理システムです。基本料金無料で、1人あたり月額300円から利用できるシンプルな料金体系が特徴です。
CLOUZA
CLOUZAは、タイムレコーダーで有名なアマノ株式会社のグループ会社であるアマノビジネスソリューションズ株式会社が提供するクラウド型勤怠管理システムです。データ集計も行うことができ、シンプルかつ便利な機能が搭載されています。
KING OF TIME
KING OF TIMEは、株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供するクラウド型勤怠管理システムです。目的に合わせて選べる多彩な打刻手段があり、複雑な就業規則にも対応しているシステムです。
Touch On Time
Touch On Timeは、株式会社デジジャパンが提供するクラウド型勤怠管理システムです。柔軟な設定を可能にする豊富な機能が利用でき、あらゆる就業体系に対応可能です。
勤CON管
建設業・工事業に特化した勤怠管理クラウドサービスであり、全国1,000社以上への導入実績があります。スマートフォンやタブレットから出退勤を入力でき、位置情報も記録されるため不正打刻への対策も可能です。
労務情報を一元管理できることに加え、36協定に対応したシステムとして時間外労働時間を超過するとアラート表示されるため、より正確な勤怠管理を実現できます。
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建設業の勤怠管理システムの導入事例
最後に、実際に建設業で勤怠管理システムの導入し、効果を上げている企業の事例をご紹介します。
工事原価システムと給与システムとの連携で2重入力を解消(総合建設業:A社)
大阪府で総合建設業を営むA社では、すでに勤怠サービスを導入・利用していましたが、出退勤の情報のみしか管理できないものでした。
また、労務費を工事毎に按分していたため、工事原価システム、給与システムに2重入力しており、業務が非効率でした。
さらに、残業は締日後集計を行っていたのですが、平均80時間の規制に対応できない状態でした。
そこで、残業平均80時間以内など、現場単位の管理がリアルタイムで行える勤怠管理システムとして「勤CON管」を導入。
導入後は現場ごとに工数を集計できるようになり、工事原価システムと給与システムとの連携で、 2重入力も解消されました。
工事ごとの工数計算にかかる時間を大幅に短縮(専門工事業:B社)
東京都で専門工事業を営むB社では、すでに工事(プロジェクト)ごとに管理できる勤怠サービスを利用していましたが、後で工事ごとに工数を割り振る必要があったため、月末の締め処理に時間がかかる点が課題となっていました。
そこで、現場と事務所の移動時間をいかに削減し、工数を効率的に管理できるかを基準に新たな勤怠管理システムを選定し、「勤CON管」を選びました。
「勤CON管」は現場移動にも対応しており、打刻時間で、工数を自動集計するため、社員は意識せずに工事ごとの工数が集計され、大幅な時間短縮になりました。
残業に対する従業員の意識変革とペーパーレス化を実現(専門工事業:C社)
福岡県で専門工事業を営むC社では、勤怠管理をExcelで行っていました。出勤簿は紙で提出しており、別システムへの重複入力や紙に捺印した出勤簿を保管する必要があるなど、手作業が多いことが課題でした。
また、2024年の残業の上限規制問題に向けて対策を取る必要がありました。
そこで、残業抑制のためペーパーレス化を第1基準として考え、「勤CON管」を導入。
導入後は、出勤簿・残業申請・有給申請の電子承認機能があるので、勤怠管理をペーパーレス化することに成功。
残業の際に申請を行うことで、残業に対する従業員の意識も変わりました。
さらに、有給の管理もシステムで行えるようになり、事務員の作業工数が大幅に削減できました。
まとめ
2024年4月より時間外労働の上限規制が適用されるなど、建設業を取り巻く環境が転換を迎えているなか、正しく勤怠管理できるシステムの必要性が高まっています。勤怠管理システムを導入することで、勤務状況の自動集計やリアルタイムでの一元管理が可能となり、人員のスケジュールも組みやすくなるでしょう。
自社の勤怠管理を改善したいとお考えの方は、ぜひ「勤CON管」の導入をご検討ください。
「30日間無料」のお試しも可能ですので、気になった方はお気軽にお問い合わせください。
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