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「建設業経理士」は建設業の経理プロと証明できる資格!
建設業界の会計処理は、ほかの業界と異なっています。建設業の経理のプロだと証明できるのが、「建設業経理士資格」です。建設業経理士を雇うと企業にとってメリットがあるため、有資格者は選考で有利です。こちらでは、「建設業経理士」の概要や取得するメリット、難易度についてご紹介します。
1.建設業経理士資格の概要
「建設業界経理士」とは、財団法人建設業振興基金が実施する「建設業経理検定」で1級か2級に合格したときに取得できる称号です。3級や4級に合格した場合は、建設業経理事務士の称号がもらえます。
1級の基準は、建設業にかかわる会計学・簿記・原価計算を習得していることです。会社法をはじめ、企業会計に関係する法規を理解していることや、経営分析ができることも求められます。
2級の基準は、実践的な建設業にかかわる簿記と、原価計算の知識を持っていることです。建設業の決算の実務処理もできなくてはなりません。
3級の基準は、基礎的な建設業にかかわる簿記の知識を有していることです。簡易な実務処理の能力も求められます。
4級の基準は、初歩的な建設業にかかわる簿記の知識を持ち、初歩的な実務処理ができることです。建設業経理検定の中では、もっとも基本的なものです。
どの級からでも受験できるため、自分の知識に合わせて級を選びましょう。
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2.建設業経理士資格を取ることで取得者が得られるメリット
建設業経理士の資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
建設業経理士1級と2級の資格を持っている場合、企業から評価されます。企業が公共工事を受注する際、適切な会社かどうか審査を受けますが、その際に1級と2級の有資格者がいると、「公認会計士等数値」でプラスの評価をされるからです。
公共工事の受注の可能性をあげたい企業や、新しくできた企業の中には、資格を必須としているところも少なくありません。持っていると就職や昇進が圧倒的に有利になるというわけではありませんが、所有しているだけでプラスの評価をされる資格になります。
会計に関係する資格に簿記がありますが、建設業界で働きたい方は建設業経理士の資格を持っていたほうがメリットが大きくなります。簿記の資格は実務を行う上で役立ちますが、持っているだけで評価に影響することはありません。しかし、建設業経理士の資格は、ダイレクトに評価にかかわります。建設業界を目指す方は、簿記よりも建設業務経理士の資格を取得することをおすすめします。
3.建設業経理士資格者がいることで会社が得られるメリット
建設業経理士資格者がいると、会社にもメリットがあります。もっとも大きなメリットは、公共工事を受注する際の審査で有利になることです。審査の際、企業にいる建設業経理士資格者(1級、2級)の人数は、「公認会計士等数値」の評価テーブルで、健全性を計るための指標にされます。建設業経理士資格者が多くいれば、公共工事を受注できる確率があがるのです。
建設業経理士2級以上の資格を持っている方は、企業にとって雇うメリットが大きく、採用される可能性が高くなります。建設業界を目指す方におすすめの資格です。
4.試験の難易度は?
建設業経理士の試験の難易度は、それほど高くありません。1級、2級の試験ともに基礎的な問題が多くなります。テキストを読んで例題や過去問を解いておけば、合格できる可能性が高い試験です。また、年に2回試験があるため、不合格になっても再挑戦できます。
また、建設業経理士1級試験には、ほかの級とは異なり、「科目別合格制度」が採用されています。1科目ずつ受験し、合計3科目に合格すれば資格が取得可能です。科目合格は5年間有効であるため、急いで試験を受ける必要はありません。忙しい方でも、時間をかけてゆっくり試験を受けられます。
建設業務経理士の試験は楽に合格できるわけではありませんが、誰でも挑戦しやすい資格です。建設業界で働きたい方は、ぜひ試験を受けてみましょう。
5.まとめ
建設業経理士の資格は、建設業界の会計に関する知識を学ぶことで取得できます。1~4級まであり、2級以上を持っている方は、企業が公共工事を受注する際の審査でプラスの評価を受けます。難易度もそれほど高くないため、建設業界を目指す方におすすめの資格です。建設業界への就職を有利にしたい方や、会計のスキルを向上させたい方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
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