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建設業の後継者不足の原因や対応策について解説
近年、建設業における後継者不足が深刻化しています。その原因や対応策を把握して、自社の課題解決につなげたいという方も多いのではないでしょうか。
今回は、建設業の後継者不足の現状を紹介した上で、その原因や対応策を詳しく解説します。事業を安定的に継続させたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
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建設業の後継者不足の現状
いまや多くの企業が後継者不足を課題に掲げていますが、特に建設業は後継者の不在率が高い業種です。帝国データバンクの調査資料によると、2023年における建設業の後継者不在率が60.5%であるのに対し、その他業種の「製造業」や「卸売業」なども含めた平均的な不在率は53.9%となっています。
2018年の建設業の後継者不在率が71.4%であったことを踏まえると改善傾向にはあるものの、後継者を確保するための抜本的な対応策が急務といえるでしょう。
※出典:帝国データバンク「全国『後継者不在率』動向調査(2023年)」
建設業の後継者不足の原因
それでは、なぜ建設業で後継者不足が発生しているのか、ここでは3つの原因を見ていきましょう。
少子高齢化
後継者不足の原因として、日本国内では少子高齢化が進んでいるため、後継者となる人材そのものが少ないということが挙げられます。国土交通省の資料によると、2022年における建設業就業者のうち55歳以上の割合が35.9%であるのに対し、29歳以下の割合は11.7%にとどまっています。
※参考:国土交通省「最近の建設業を巡る状況について【報告】」
若者離れ
建設業の若者離れが加速していることも、後継者不足に陥っている一因です。建設業に対し、いわゆる「3K(きつい・汚い・危険)」のイメージを強く持っているケースは少なくありません。若年層の多くは、ワークライフバランスを重視した働き方を理想としているため、後継者となる人材確保が難航しています。
育成に時間がかかる
建設業においても、次世代を担う人材の育成には時間がかかります。とはいえ、多忙な業務に追われて、後輩・部下の十分な指導まで手が回らないというケースが多い傾向です。
建設業の後継者不足への対応策
ここからは、建設業の後継者不足への対応策について詳しく解説します。
人材採用に力を入れる
人材採用に注力して、後継者となる若手人材を多く確保することが重要です。近年は、従来の建設業のイメージを払拭するため、「新3K(給与・休暇・希望)」など働き方改革に関する取り組みをアピールする企業が増えつつあります。
また、自社のWebサイトやSNSを活用して、若年層へ積極的にアピールするのも手です。
労働環境を改善する
従業員が働きやすい労働環境へ改善することも、後継者不足の解消につながる対応策の一つです。具体例を挙げると、家賃補助や施設利用の優待、特別休暇制度といった福利厚生を充実させることで、労働環境の改善にも貢献できます。
生産性を向上させる
建設業の生産性を向上させることで、業務負担を軽減できる上、後継者の育成にかける時間も多く割けるようになります。例えば、自社のニーズに適したERPシステムなどのITツールを導入するのも効果的です。ERPシステムを導入した場合、情報の一元管理や経営判断の迅速化を実現でき、生産性の向上が見込まれます。
まとめ
建設業で後継者不足に陥っている原因に、少子高齢化や若者離れなどが挙げられます。対応策として、人材採用に注力したり、生産性を向上させたりすると良いでしょう。
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