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【シーン別】建設産業の新型コロナウィルス対策方法
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、建設産業でも感染予防に力を入れるように国土交通省から指導が入っています。
「建設現場『三つの密』の回避等に向けた取組事例」という形で「三つの密」を回避するようにと事例を伴っての指導のため、建設産業ではこの通りに感染予防に取り組まなければなりません。ここでは、それぞれシーン別での詳細を解説します。
【シーン1】朝礼時
「朝礼・KY活動における取り組み事例」の代表的なものとして、以下の6つがあります。
- 朝礼時の配列間隔の確保
- 対人間隔が確保困難な場合等の朝礼の参加人数の縮小等
- 伝達事項等に即した朝礼等の時間短縮や内容の効率化
- 指差し呼称や肩もみ等の接触を伴う活動の省略
- 朝礼時の体温測定等
- テレビ電話ツール等の利用による現場・事務所間の遠隔開催等
朝礼時の配列間隔は2m程度を確保すべきとされ、朝礼の参加者自体を縮小することで不要な接触を減らす取り組みを行うよう指導されています。
対面型の朝礼を行う必要がなければ、電話等の非対面で伝達事項のやりとりで終わらせるべきという方針です。
【シーン2】打ち合わせなど事務所での業務
「現場事務所等での業務・打ち合わせに関する取り組み事例」としては、以下の5つがあります。
- 事務作業時の対人間隔の確保や窓等の開放による換気
- Web(TV)会議やメール・電話による対面の打ち合わせ等の削減
- 対面での打ち合わせ等を行う場合には十分な対面距離を確保する
- 時間差による打ち合わせの分散化や、打ち合わせ時間の短縮・人数の縮小
- 現場事務所等での次亜塩素酸水対応の加湿器等の使用等
対面が必要な際、対人間隔は2m以上を理想とし、3人掛けの机を2人掛けで使用するなどの対策を指導されています。また、空間の除菌としては次亜塩素酸水での消毒除菌の徹底を行い、いつの間にか接触していることへの対策が必要とされているのです。
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【シーン3】休憩時
「食事・休憩時における取り組み事例」の代表的なものとしては、5つが挙げられています。
- 休憩室等の窓・ドア等の常時解放や定期的な換気の励行
- 車中における食事・休憩の励行、休憩時間の分散化
- 更衣室や休憩室等での一定の対人距離の確保
- 簡易なパーティション(アクリル板等)による密接の防止
- 手洗い等のタオルの撤去(ペーパータオルの使用)等
食事や休憩中であっても、対人接触をできる限り回避するよう指導されています。また、食事中は対面や横並びになることを避け、できるだけ個人での時間にすることが奨励されているのです。
【シーン4】現場作業時や移動時
「現場作業や移動時の取り組み事例」の主なものとして、以下の5つが挙げられます。
- 作業員の配置のブロック分けによる密接した作業の回避
- 密室・密閉空間での換気や送風機等の使用の励行
- 車両での移動時の同乗・相乗りを避け個別の移動を励行
- 現場と自宅の直行直帰の推奨
- 重機や車両等の捜査前の消毒等の徹底等
現場への移動には、できる限り個人で向かうことで同僚との接触を控えるように指導されています。この際、たとえ近距離に住んでいる同僚だったとしても、できる限り個別で移動することを推奨されているのです。
作業時も距離をとり、感染予防の徹底を訴えています。
【シーン5】室内の現場作業時
室内の現場作業時としての取り組み事例は掲載されていませんが、マスク着用の徹底を推奨しています。
対人間隔も2m以上を確保できるのが理想とされますが、距離を保てない場合はできる限り密接しない状況での作業が望ましいです。
また、どうしても密接状態が必要な場合は、密室状態にならないよう換気の徹底を推奨されています。
まとめ
新型コロナウィルス感染拡大は、世界的な問題として認識されています。建設産業の現場では、在宅ワークという選択肢がないため、どうしても対人が多くなってしまい、感染リスクが上がってしまう業種です。
国土交通省が奨励している感染防止策の徹底と、各自が除菌対策を徹底することで安全な作業環境を維持していきましょう。
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